盲腸炎(虫垂炎)はよく見られる病気ですが、治療が遅れると合併症で腹膜炎を起こすことによって命にも関わりかねない病気です。
盲腸炎の治療としては手術による切除が基本で、開腹手術や腹腔鏡を使った手術が行われるのが一般的です。
発症初期段階であれば、抗生物質で治療することも可能です。

外科系病院の救急外来を受診し、その日のうちに開腹手術を行って7日間入院した場合のおおまかな医療費を算出してみます。

<診察>
初診料:282点

<検査・診断>
検査料:415点
画像診断:210点

<手術>
虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの):6210点
手術に使用される薬剤:100点
脊髄麻酔(2時間以内):850点
麻酔薬剤料:100点
点滴注射(薬剤料+技術料)4日間:780点

<術後>
術後処置料(5日間):45点×5日=225点

<入院基本料>
一般病棟入院基本料:1311点
特別入院基本料(14日以内の入院):750点
総合入院体制加算:120点
診療録管理体制加算(入院初日のみ):30点
医療安全対策加算(入院初日のみ):35点

<合計>
以上の保険点数を合計すると約2万4500点で、24万5000円の医療費となります。
健康保険3割負担の場合は、患者の自己負担額は7万3500円程度となります。