健康に関する世論調査のうち、検診が必要だと思うがんに関する調査では、胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がんが上位を占め、いずれも7~8割の人が必要だと感じているようです。
会社員の場合は、年に1回は検診を受けることができますが、自営業者や専業主婦、定年退職した人は、忙しい、面倒等の理由で受ける人がまだまだ少ないのが実状です。

このような人たちのために、自宅で採決や採尿を行い、それを検査機関に郵送して、検査を受けられる「在宅検診」のシステムがあります。
在宅検診は、申し込みをすると、検査会社から検査キットが送られてくるので、自分で採決・採尿をして返送すると1~2週間後に検査結果が送られてくるシステムになっており、通常はインターネットからの申し込みも可能です。

検査で異常のある項目については、わかりやすく記入されているので、それを持って、まずは近所の医療機関で受診することになります。

在宅検診の内容

現在実施されている在宅検診には次のような項目があります。

1.血液による検査(胃がん、前立腺がん、糖尿病、肝炎、脂質異常症、腎機能、痛風など)
2.痰による検査(肺がん)
3.粘液による検査(大腸がん)
4.尿による検査(骨粗鬆症、膀胱がん、クラジミア感染症)
5.代弁による検査(大腸がん)

在宅検診の料金設定

在宅検診には健康保険が適用されないので、費用は全額自己負担になります。
料金については、検査を行う検査会社によって違ってきますが、だいたいの相場はあります。
検査項目ごとに料金が設定されているのが一般的です。

胃がん:6000円程度
大腸がん:3000円程度
肺がん:3000~3500円
前立腺がん:3500円程度
子宮けいがん:3500円程度
糖尿病:3500円程度

がんや生活習慣病をまとめたセットにして1~2万円としている場合も多いようです。