インフルエンザは、感染力が強く、毎年冬に大流行があり、もっとも身近な病気の一つとなっています。
インフルエンザにはいくつもの型があり、前年と違う型が流行したり、新型が出現することもあります。
普通の人がかかっても命に関わるようなことは少ないのですが、抵抗力の弱い高齢者にとっては油断できない病気です。
治療はタミフルなどの投薬が中心となります。

インフルエンザで200床未満の病院を受診した場合にかかる医療費をおおまかに算出してみます。

<診察>
初診料:282点

<検査>
状況によって、インフルエンザウイルス抗原検査かウイルス抗体価検査かのどちらかを行います。
1.インフルエンザウイルス抗原検査:150点
抗原抗体反応を利用してインフルエンザウイルスに特有の蛋白質(抗原)を検出する検査で発症後48時間以内に実施する必要がある。
2.ウイルス抗体価検査(インフルエンザウイルスA型・B型):158点
ウイルスに感染したときに体内に生じる抗体を検出することによって、ウイルスに感染したかどうかを調べる検査。
3.免疫学的検査判断料:144点

上記の1.あるいは2.の費用に3.を加算した費用がかかります。

<処方・調剤等>
検査の結果、インフルエンザと診断された場合、タミフル等が処方されることになります。
タミフルは1日分が約620円なので、その保険点数は62点となります。
1日2回服用で5日分が院内処方された場合、62点×5日=310点となります。
これに以下の点数が加算されます。
処方料:42点
調剤料:9点
調剤技術基本料:8点
薬剤情報提供料:10点

<合計>
これら合計は約950点となり、金額に換算すると9500円ほどになります。
健康保険3割負担の場合は、患者の自己負担分は2850円ほどになります。