日本人の死亡原因のトップ3は、がん、心臓病、脳卒中となっていますが、そのいずれもが入院日数が長くなり、医療費もかかる病気です。
通常、長い期間のリハビリが必要になるなど入院日数の長い病気は医療費も高額になりますが、高度な手術を要する病気は当然医療費が高額になります。

高額療養費制度の適用

医療費が高額になった場合、高額療養費制度の適用を受けるため、自己負担は月8万円程度になりますが、食事代、差額ベッド代などは自己負担になります。

高額療養費制度によって患者の自己負担は減りますが、国の医療費はその分増加することになります。
したがって、医療費が高額になる病気の発生を減少させるために予防医療に力を注ぐことが急務になっています。

次に、医療費が高額になる病気の医療費と入院日数をあげておきます。

主な病気の医療費と入院日数(医療費が高い順)

病名 医療費(万円) 入院日数(日)
脳出血 250.0 25.4
急性心筋梗塞 199.6 16.9
膝関節症 191.7 23.7
大腿骨頸部骨折 190.2 35.0
脳梗塞 139.9 24.4
胃がん 103.9 20.3
直腸がん 96.4 15.3
結腸がん 90.3 16.9
肺がん・気管支がん 81.8 18.4
狭心症 76.8 5.8
胆石症 72.1 13.5
子宮筋腫 69.5 7.5
乳がん 66.8 10.1
糖尿病 58.5 18.9
肺炎 52.3 13.7
前立腺肥大症 49.4 9.6
胃潰瘍 47.8 12.3
急性虫垂炎 43.5 7.2