不妊とは、避妊しないで2年以上妊娠しない状態をいいます。
不妊の原因については、男性にある場合と女性にある場合があり、様々なものがありますが、原因がわからない場合もあります。

<女性側の原因>
1.排卵が起こらない。
2.卵子が未熟である。
3.卵管に、弱っている、あるいはつまっているなどの異常がある。
4.ホルモンの異常がある。

<男性側の原因>
1.精子の数が少ない。
2.精子の運動量が少ない。

不妊の検査は保険適用

不妊治療における不妊の原因を調べる検査には様々なものがありますが、検査には保険が適用されます。

<女性側の検査>
問診、基礎検査、超音波検査、ホルモン検査、子宮卵管造影検査、腹腔鏡検査、頸管粘液検査、ヒューナーテストなど

<男性側の検査>
問診、基礎検査、精液検査、精巣検査、ヒューナーテストなど

不妊治療は保険適用外

不妊において、治療自体は保険適用外になるのが一般的です。
不妊治療としては、以下が代表的なものにあります。

<タイミング法>
超音波検査や基礎体温で排卵日を予測する治療法です。

<内服薬による治療>
排卵障害がある人は漢方薬や軽い排卵誘発剤、高プロラクチン血症の人はパーロデル、黄体機能不全の人は黄体ホルモン剤などを服用します。
男性不妊の場合、漢方薬などの内服薬による治療が行われます。
<注射による治療>
内服薬を服用しても効果がない場合は、注射によって強い排卵誘発剤を使います。

<人工授精>
男性の精子を採取して女性の子宮内に注入する治療法です。
妊娠率は10%以下で、出産率はさらに低いものになります。
人工授精にかかる費用は1回につき2~3万円程度となります。

<体外授精>
卵巣から卵子を取り出し、試験管の中で受精させて子宮に戻すという治療法です。
人工授精を何回か続けて行っても妊娠に至らなかった場合には体外授精を選択しますが、費用は高額になります。
妊娠率は30%ほどで、出産に至るのはさらにそのうちの20%ほどといわれています。
(妊娠率=30%×20%=6%)
体外授精にかかる費用は高額になるため医療機関によってバラつきがありますが、概ね30万円から50万円の間になるようです。
そう何回もできる治療ではないので、料金だけを見ずに評判なども考慮した上で医療機関を選ぶ必要があります。