患者が重篤で危険な状態の場合、常時患者の状態を監視し、必要な処置を施すなど高度な医療・看護が必要になる他、面会を制限したりするなど非常に厳しい管理が行われますが、こうした病床を超急性期病床と呼びます。

超急性期病床は、必要な装備や配置される人員の人数が多くなるため、非常に単価が高くなる病床ですが、手術や手術に使用する薬剤を除いて、その処置のほとんどが入院料に包括されています。
救命救急入院料2の場合、必要な装備としては、救急蘇生装置、除細動器、ペースメーカー、心電図、ポータブルX線装置、呼吸循環監視装置などになります。
人員の配置としては、医師1名の他、患者2人に対して常時看護師1人という基準になっており、看護師については一般病棟の3倍以上の手厚さになります。

診療報酬の点数においては、初日から3日目までは、1日あたり1万1393点となっています。
これを金額に換算すると11万円以上にもなり、非常に高額な病床であることがわかります。

<超急性期病床の診療報酬>

1~3日 4~7日 8~14日
救命救急入院料2 11,393点 10,316点 9,046点
特定集中治療室管理料1(ICU) 13,650点 12,126点
脳卒中ケアユニット(SCU) 5,804点