評価療養とは、将来、保険に適用するかどうかの評価段階にある高度な医療技術のことをいいます。
現在保険適用外の診療でも、評価療養に認定されることによって、保険が適用される診療との混合診療が認められます。
評価療養としては、次のものが認められています。
1.先進医療
2.医薬品の治験にかかる治療
3.医療機器の治験にかかる医療
4.薬価基準収載前の承認に薬品の投与
5.保健適用前の承認医療機器の使用
6.薬価基準に収載されている医薬品の適応外使用
先進医療
先進医療とは、厚生労働大臣が保険適用外の先進的な医療技術と保健診療との併用を必要に応じて認める医療制度のことです。
かつて先進医療とされていたものが、現在は保険適用となっているものも多数あり、2008年の診療報酬改定でも101の先進医療が保険適用となっています。
先進的な新しい治療法が治療実績を積み重ねることによって、医療保険の適用が認められるということになります。
先進医療を受けられるのは、施設基準に該当し、厚生労働大臣の承認を受けた保険医療機関に限られています。
入院基本料など基本的な部分は保険外併用療養費として医療保険の給付を受けることになりますが、先進医療の部分は全額が患者の負担になります。