医療保険制度には大きく分けて、社会保険、国民健康保険、長寿医療制度の3つがあります。
また、その3つも保険者・被保険者の区分などによって、さらに細分化されています。
被保険者とは加入者、保険者とは保険金等を給付する組織・団体のことをいいます。
【被用者保健】(社会保険)
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被用者保健には、健康保険、共済組合、船員保険があります。
健康保険: 各種健康保険組合を保険者とし、会社員とその家族が加入するもので、3つに分類されます。
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1.組合管掌健康保険(組合健保):大企業の従業員とその家族が加入します。
2.全国健康保険協会管掌健康保険(協会健保):中小企業の従業員とその家族が加入します。
3.日雇健康保険:日雇い労働者などが加入します。
共済組合: 各種共済組合を保険者とし、公務員とその家族が加入します。
船員保険: 国が保険者で船員とその家族が加入します。
【国民健康保険】
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市町村が保険者となり、農業者、自営業者、被用保険の退職者(年金生活者など)が加入します。
医師、土建業、芸能人など同じ業種で働く自営業者が組織した国民健康保険組合が保険者となるものもあります。
【後期保険者制度】
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都道府県ごとに設置されている「広域連合」が保険者となり、75歳以上の人が加入します。
65~74歳で、保険者によって一定の障害があると認定を受けた人も加入することができます。